品質管理・提出資料
図面要求を出荷部品まで確実につなぐ品質管理
信頼できる磁石供給には、最終検査報告書だけでは不十分です。要求事項の明確化、安定した製造工程、校正された測定機器、トレーサビリティ、変更管理、用途上のリスクに応じた品質記録が必要です。

計画図面と用途に結び付いた受入基準
管理リスクに応じた受入・工程内・最終検査
記録寸法、磁気特性、表面処理、トレーサビリティの記録
概要
検査計画は、製品機能にとって何が重要かを合意することから始まります。
磁性部品は、単純な寸法検査に合格していても、実機で機能しない場合があります。品質計画には、材料の一貫性、減磁余裕、表面処理の健全性、極方向、磁界分布、脆いエッジ部、組立部との適合、梱包といった機能上のリスクを反映する必要があります。
01
要求事項の管理
製造ルートを承認する前に、図面、仕様書、改訂履歴、試作品、逸脱事項を確認します。
02
寸法検査
重要寸法、幾何特性、検査治具、抜取方法、測定方法を部品機能に合わせて設定します。
03
磁気特性の検証
必要に応じて、磁束、表面磁束密度、磁気モーメント、着磁パターン、極方向、用途別の磁界分布測定を計画します。
04
表面状態・外観
案件ごとに、膜厚、密着性、耐食性評価、欠けの許容基準、清浄度、外観基準を定めます。
05
トレーサビリティ・記録
材料ロット、工程ロット、検査結果、梱包、出荷記録を関連付け、問題調査と継続供給に備えます。
06
変更連絡
材料、工程、金型・治具、サプライヤー、検査方法を変更する場合は、合意したお客様への通知手順に従います。

検査計画
測定方法は、現場で実行でき、再現性があり、製品リスクに結び付いている必要があります。
検査計画には、公差だけでなく、データム、治具、測定設備、抜取頻度、記録様式を明記します。磁気測定では、測定位置、方向、エアギャップ、合否判定値についても事前合意が必要です。
- 図面特性・機能上重要な特性
- 測定器、治具、データム、測定方法
- 抜取基準・工程能力要求
- 磁気測定位置・合否判定値
- 証明書、検査報告書、トレーサビリティ、保管期間
対応プロセス
品質記録は、製造ルート全体で積み上げます。
提出書類の範囲は、用途上のリスク、お客様の要求、量産工程の成熟度に合わせて設定します。
受注時の要求確認
図面改訂、仕様、特殊特性、試験、提出書類、梱包条件を確認します。
受入管理
対象となる原材料、外注工程、サプライヤー提出書類を確認します。
工程内管理
ばらつきを未然に防止できる工程で、寸法と工程条件を監視します。
最終検証
合意した寸法、磁気特性、表面処理、外観、表示、数量の基準を確認します。
出荷判定・トレーサビリティ
検査状態、ロット識別、梱包、出荷書類を関連付けます。
是正処置
問題品の流出を防止し、真因を特定し、対策効果を検証した上で、変更内容と根拠資料を共有します。
管理ポイント
表面処理、取り扱い、検査、出荷判定の各段階で品質記録を作成します。

表面処理管理
表面保護は外観上の後処理ではなく、製品機能に関わる工程として管理します。

梱包の検証
極性、部品間の分離、耐食保護、欠けのリスク、輸送時の取り扱いを踏まえて梱包仕様を決定します。

工程規律
安定した加工・取り扱い手順が、寸法の一貫性とエッジ部の保護を支えます。
技術資料
規格・法令への適合資料は、選定した製造ルートごとに確認する必要があります。
以下はOEM案件で一般的に求められる規格・資料の例であり、すべての製造ルートまたはElite Magnetsのすべての事業体が現在認証を取得していることを示すものではありません。判断に使用する前に、対象製造拠点の証明書、認証範囲、認証機関、有効期間、部品別の適合宣言をご請求ください。公開承認を得た確認済み資料は、今後このページへ追加できます。
| 規格・項目 | 確認すべき資料 | 主な関連案件 |
|---|---|---|
| IATF 16949 | 対象拠点の証明書、製造範囲、認証機関、有効期間、お客様固有要求事項 | 選定した製造ルートが認証範囲に含まれる自動車関連案件 |
| ISO 9001 | 対象拠点の証明書、認証範囲、認証機関、有効期間 | 一般的なOEM品質計画・量産継続供給 |
| ISO 14001 | 対象拠点の証明書、認証範囲、認証機関、有効期間 | 選定した事業・工程に適用される環境マネジメント要求事項 |
| RoHS / REACH | 部品別の適合宣言、材料データ、サプライヤー資料、要求される規制物質の範囲 | 市場投入・お客様の適合要求 |
案件について相談する
見積もり段階で、必要な品質資料を定義してください。
図面、特殊特性、抜取検査の要求、磁気測定方法、法令・規格への適合要求、必要な提出書類の範囲をご共有いただくことで、早期に管理ルートを検討できます。