NdFeB材質選定ガイド
ネオジム磁石のグレードと耐熱区分
N35、N42、N52などの数字は、主に最大エネルギー積の範囲を示す呼称です。完成部品の吸着力、トルク、表面磁束、使用可能温度を単独で保証するものではありません。
グレード名から分かること・分からないこと
- 分かること:規定された試験条件での磁気特性レンジと耐熱区分の目安。
- 分からないこと:お客様の形状・磁気回路での実出力、不可逆減磁、接着強度、コーティング寿命。
- 注意点:同じ呼称でも、採用する材料規格とメーカーの承認データを確認します。
N52が常に最適とは限らない理由
高い残留磁束密度が有利でも、保磁力、温度、薄肉形状、反磁界、加工性、調達性、コストとのバランスが必要です。必要なシステム出力を満たす範囲で、量産安定性を含めて選定します。
選定に必要な入力
- 磁石形状、磁化方向、磁気回路、エアギャップ
- 通常・最高・最低温度と各温度での保持時間
- 許容できる不可逆減磁と寿命中の性能変化
- 必要な磁束、保持力、トルク、波形と測定位置
- 表面処理、組立方法、年間数量、供給条件
使用温度の影響が大きい場合はSmCoとNdFeBの比較も確認し、図面と動作条件を送付してください。
技術上の注意:公開された一般値ではなく、採用候補材の承認済みデータと実部品の評価結果を最終判断に使用してください。

よくある質問
N52は必ずN35より優れていますか。
必ずではありません。磁束を高められる場合がありますが、保磁力、温度、薄肉形状、反磁界、コスト、調達性、動作点によって別グレードが適します。
グレード番号は最高使用温度を示しますか。
示しません。主に最大エネルギー積の範囲を表します。保磁力区分、形状、磁気回路、温度ピーク、保持時間、許容損失も必要です。
