磁石材料選定ガイド
SmCo磁石とNdFeB磁石の比較
NdFeBは小型・高出力設計の有力候補、SmCoは高温や磁気安定性が厳しい設計で検討される材料です。ただし、材料名だけで優劣は決まりません。実際の動作点と使用環境で比較します。
比較の出発点
| 設計条件 | NdFeB | SmCo |
|---|---|---|
| コンパクトな磁気出力 | 有力候補 | 磁気回路全体で比較 |
| 高温・温度変化 | 耐熱区分と不可逆減磁を確認 | 有力候補だが材質データで確認 |
| 腐食環境 | 表面処理と構造保護が重要 | 一般に検討しやすいが環境評価は必要 |
| 機械加工・欠け | 脆性材料として取扱い設計 | 同様に衝撃・欠け・応力集中へ配慮 |
比較に必要な動作条件
- 通常温度、最高温度、滞留時間、温度サイクル
- 磁石寸法、エアギャップ、ヨーク、反磁界、磁化方向
- 必要な保持力、トルク、磁束、センサー出力または波形
- 湿度、薬品、真空、清浄度、表面処理
- 組立荷重、接着、スリーブ、遠心力、振動
価格は部品仕様で比較する
材料単価だけでは、加工歩留まり、表面処理、検査、組立、必要体積、寿命リスクを反映できません。同じ機能を満たす完成部品の仕様と年間数量で見積比較してください。
焼結NdFeB磁石、焼結SmCo磁石の製品情報、または技術検討・見積依頼をご覧ください。
技術上の注意:最終選定には、承認済み材質データ、実際の形状、磁気回路、温度条件、許容不可逆減磁、試作評価が必要です。

よくある質問
高温用途では必ずSmCoを選ぶべきですか。
必ずではありません。SmCoは有力候補ですが、動作点、形状、必要出力、雰囲気、保持構造、供給性、コストまで比較します。
NdFeBは常にSmCoより磁力が強いですか。
NdFeBは最大エネルギー積が高い場合が多いものの、実際の性能は磁気回路、エアギャップ、温度、許容不可逆減磁で決まります。
